はじめに
先日、ITパスポートを受験してきて初回で合格することができたので、その時の勉強の体験談をお話ししていこうと思います。
ITパスポート試験とは?
ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を問う国家資格です。IT業界で働く人だけでなく、ITを活用する全ての社会人にとって、身につけておくと役立つ資格と言えます。この試験は、ITの仕組みや用語、ビジネスにおけるITの活用、情報セキュリティなど、幅広い分野から出題されます。合格することで、ある程度ITリテラシーやIT関係の用語を理解していることの証明になります。
ITパスポートを取得するメリット
ITパスポート取得するメリットには、一般的に以下のようなものがあると言われています。
出典:資格の学校TAC[タック]https://www.tac-school.co.jp/kouza_joho/joho_ip/ip_shiken_guide.html
- ITに関する基本的な知識が身につく
- IT以外にも幅広い分野の知識が取得できる
- 就職や転職時に有利となる
- IT系上位資格への挑戦につながる
私も実際に勉強してみて、ITの基礎的な用語の意味がわかったり、ネットワークやセキュリティなんかの基礎的な仕組みを知ることができたので勉強してよかったなと思いました。
ITパスポート試験の難易度と合格率
ITパスポート試験の難易度は、ITに関する基礎知識を問う試験としてはそこまで高くありません。しかし、出題範囲が広く、すべての分野をまんべんなく学習する必要があるのでITに関する知識がほとんどない初学者の方は、覚える内容が多くて大変に感じるかもしれません(私もそうでした)。
合格率は、試験回や受験者のレベルによって変動しますが、一般的には50%前後と言われています。
試験内容や出題範囲の詳細はIPA(情報処理推進機構)のこちらのページをご確認ください。
ITパスポートの受験方法
ITパスポート試験は、CBT(Computer Based Testing)方式で行われます。これは、パソコンを使って試験問題に解答する方式です。試験会場は全国各地にあり、都合の良い日時と場所を選んで受験できます。
会場は複数ありますが、予約後も日時変更できる利便性からか、直近や土日の試験回はかなり埋まっているので受験を決めたら早めの予約がおすすめです!
完全無料の勉強法で合格できる?
結論:できます!
今は無料の学習ツールが巷にたくさんあるので、私は無料のものだけで十分学習できました。
令和6年10月以降に適用されたシラバス6.3でも問題ありません。
おすすめのツールは以下でご紹介します。
おすすめの教材【すべて無料】
【アプリ】ITパスポート全問解説
ITパスポート 全問解説
Trips LLC無料posted withアプリーチ
分野別のドリルと過去問をスマホ上で解くことができます。
回答を選んだ後に解説をすぐ見れるのでサクサクと問題を解き進められてスキマ学習に最適。
私は通勤電車のなかでひたすら問題を解いてました。
【YouTube】①【楽しいITパスポート】シリーズ by まさるの勉強部屋 さん
可愛らしいキャラクターと、落ち着いたナレーションでわかりやすく解説してくれてます。
1単元ごとに分かれているので、解説してほしい部分をピンポイントで学習できるのが助かりました!
【YouTube】②【ITパスポート講座】シリーズ by ITすきま教室 さん
図解や字図解や字幕で、視覚的にわかりやすい動画になっています。
私は特にネットワークとセキュリティの部分に苦戦していたので、こちらの動画にお世話になりました!
【YouTube】③【サクッと覚える!「ITパスポート」2023年 用語まとめ 直前対策】 by ミミスタ さん
ITパスポートはとにかく覚える単語が多いです。こちらの動画は重要語句がとその意味がサクサクとテンポよく紹介されていくので、通勤時間や寝る前などのスキマ時間に聞き流しをするのに活用させていただきました!
【Webサイト】①【ITパスポート過去問道場】
平成21年〜令和6年までの過去問を無料で解くことができます。1問ずつ回答後に詳しい回答を見ることができるほか、分野別に正答率を見ることができるので、自分の苦手な分野を把握して復習するのに役立ちます。
【Webサイト】②【ITパスポート/ 新出用語(シラバス6.3)の解説】by みちともデジタル さん
ITパスポートは令和6年10月から出題範囲が追加になった(シラバス6.3)ので、追加された用語がまとまっているこちらのサイトが役に立ちました。
新用語の出題数はそこまで多くないものの、用語の意味を知っていれば解ける問題がほとんどなので
おさえておけば確実に得点源になります。
個人的には、試験の直前期に何度か見直しておくのがおすすめです。
ITパスポートの試験対策に使える無料のサイトやツールはこんなにたくさんあります。
私は、上記を活用することで十分に対策ができました。
勉強のコツ(体験談)
ここからは、先ほど紹介したツールを使っての実際の勉強法を紹介します。
1.アプリ「ITパスポート全問解説」でひたすら問題を解く(分野別出題方式)
いきなり問題をやっちゃいます。
というのも、私も初めは全部一通りインプットしてから問題演習を・・・と思ってたのですが、思ってたより範囲が広く、覚えることも多いのでそれでは時間がかかって効率が悪いと思い、問題を解きながらインプットしていくことにしました。
「ITパスポート全問解説」の出題モードは2種類あるのですが、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野・章ごとに出題されるモードで解くのがおすすめです。(問題は複数年度の過去問から抽出されます)
初めは、知らない単語が出てきて「ナニコレ?」状態ですが、めげずに解き進めていくと、同じワードを使っていろんな角度の問題が出てくるので、なんとなく意味や用法がわかってきます。
*それでもよくわからない内容は、次の2に進みます。
2.アプリの問題を解いてもわからない単元は、解説Youtubeを見て理解
アプリの問題演習でも解説はついているのですが、「そもそも根本からわからない」という分野が2〜3つは出てきます。特に私のようなIT予備知識ゼロの場合は何かしら出てくると思います。
私がYoutubeで視聴したのは主に以下の単元です。
ネットワーク関連
ネットワークの話は、普通にPCやインターネットを使っていてもなかなかイメージしにくいです。
図解してくれている解説動画は非常に役立ちました。
セキュリティ関連
セキュリティは出題数も多い分野で、出題範囲としてもボリュームがあるので関連知識を網羅的に把握するという意味でも動画を視聴しました。
3. 1・2を繰り返してアプリで一通りの問題を解き終える
アプリ→わからないところは解説動画 の流れで一通り全単元の問題を終えました。
アプリやYoutubeは通勤電車の中でも手軽に活用できるので、毎日少しずつ進めていけました。
4.アプリ「ITパスポート全問解説」でひたすら問題を解く(年度別過去問)
今度はアプリの「年度別過去問」モードで解いていきます。
平成28年度〜令和元年度までは春期と秋期の2つずつ、令和2年以降は1年に1つ分ずつ収録されています。
出題内容は分野別で出てきたものと同じなのですが、いろんな単元にまつわる単語がランダムに出てくると、
「そもそもこの単語って何の話だっけ?」となるので難易度が上がります。
ITパスポートに出てくる単語は、アルファベット1字違いで全然違う意味の言葉、とかがゴロゴロあります。
ここからは、1年分終えるごとに「100問中何問正解できるか」を振り返って、理解度を確認していきましょう。
ーーー理解度に応じて、そろそろ試験会場を予約しておくのがおすすめ!ーーー
5.「ITパスポート過去問道場」の直近3ヵ年分を解く
アプリでは直近3ヵ年分を解かずに残しておいて、「ITパスポート過去問道場」で100問一気に解くようにしました。
私の体感としては、ここ数年の問題の方が、用語の意味を深いところまで理解していないと解けない問題が多く、難しい問題が多いと感じました。
ですので直近3ヵ年分の過去問を解いた上で、復習できる時間を残して試験までの予定を組んだ方がよいです。
6.「ITパスポート/ 新出用語(シラバス6.3)の解説」を2〜3回読む
最後の仕上げに、新出用語のインプットをしましょう。
私が受験した時期が令和6年10月上旬で、新シラバス適用後すぐだったので、まだ過去問には反映されていませんでした。
直前にこちらのサイトで何度か見ていた単語がそのまま出たので、数回でも良いので読んでおくと、結果が数点違ってくるはずです。
まとめ
ITパスポートをとってみて、一番大事なのは「モチベーションを保つ」ことだなと思いました。
勉強を始めてみると、思ってた以上に覚える用語が多いし、普通に生活している分には使わなそうな知識も多いように思えるので、序盤でいかにモチベーションを落とさないかが重要だと思います。(私も、初速が出ずに一度放置期間をはさみ、なんとか勉強を再開したので)
でも、勉強を終えてみるとITの特にセキュリティに関する内容や、企業の経営に関する内容など、普段非IT人材として会社員をしている私でもそれなりに役立ちそうな知識も身についたと思うので、勉強してよかったなと思いました。
今回は、私が合格までに行った勉強法を中心に紹介させていただきました。
無料で良質な勉強資源を提供してくださっているみなさま、ありがとうございます。本当にお世話になりました。
これからITパスポートの勉強をしようと思っている方の参考になれば幸いです。